愛くるしい笑顔を向ける貂蝉(ちょうせん)。しかし神化後の彼女からはその笑顔が消え、どこか冷たい雰囲気を漂わせています。 そんな神化貂蝉が糸で切っている白い綿のようなもの、どこかで見たことがありませんか?
この白いものは?
白いものを拡大してみます。白地に朱色の羽がついていて、まるで目のようなマークがついています。 これに、見覚えはありませんか?これは前回の三国志シリーズで降臨した董卓(とうたく)の頭巾です。董卓の頭巾を貂蝉が糸で切り裂いているのです。
貂蝉と董卓の関係とは
暴君、董卓
敵対勢力のを根絶やしにし村祭りに参加していた村人を皆殺しにし、富豪の家に押し入り金銀財宝を奪い美しい女性をさらうなど、董卓は暴虐の限りを尽くしていました。 そんな酒池肉林の日々を過ごしていた董卓は、当たり前ですがかなり肥満気味だったようです。その背後にいる呂布という存在
もちろんそんな暴虐を全員が認めるハズもありません。しかし、董卓の後ろには「呂布(りょふ)」という男がいたのです。 呂布は腕力が普通の人より遙かに強く、弓術や馬術にも優れていました。そんな呂布が身辺警護をしていたため、誰も董卓を討てなかったのです。しかし一人の男が立ち上がる
そんな恐怖政治を行う董卓をみかね、「王允(おういん)」が立ち向かいました。 王允は董卓を倒すために当時16歳だった養女貂蝉を使い、董卓と呂布の仲を引き裂く計画を立てたのです。 貂蝉は歌舞に優れ、非常に美しかったそうです。その美しさでふたりの男に迫る
王允はまず呂布に貂蝉を会わせ、その美貌に惚れさせました。次に呂布とは別に董卓に会わせ、そのまま貂蝉を董卓に渡したのです。 もちろん貂蝉に惚れた呂布は怒り出します。しかし王允は、「董卓には逆らえない」と言い返します。 このやりとりも計画のうち。その後も貂蝉は董卓の元にいながら呂布と密会し、誘惑を続けるのでした。 ▼その美貌で二人の男の心を巧みに操る貂蝉。董卓を討ったのは・・・?
貂蝉によって董卓への不信感が募る呂布。やがて嫉妬が殺意に変わり、王允の思惑通りついに呂布は董卓を殺害します。 父子のちぎりを交わしていたふたりの仲は、ひとりの美女によってもろくも崩れてしまうのです。 ▼糸で董卓の頭巾を切っているのは、裏で糸を引いていたのと董卓討伐を合わせているのか。しかし、貂蝉は実際にはいなかったともされています。また、美人ではなかったという説も・・・。
名前とストライクショットの由来
天下を憂いて物思いにふける姿のあまりの美しさに月が恥じて雲に隠れてしまったと言われることから、「閉月美人(へいげつびじん)」と異名が貂蝉につきました。 また、こうして色仕掛けで敵の戦意をなくしたり裏切らせる戦略を「美人計」、複数の勢力を連立させるなどして敵内部に弱点や争点を作り足の引っ張り合いをさせることを「連環の計」と言います。 このふたつを合わせてできたのが、「美女連環の計(びじょれんかんのけい)」です。女って怖い
中国の美女の話って結構すごいですよね。妲己も結構な話だし・・・。
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